コラム

マンションを相続させる遺言の書き方を解説

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遺産の中で大きなウェイトを占める不動産。今回はマンションを遺言で相続させる際の注意点を具体的な書式例をもとに解説いたします。

 

妻にマンションを相続させる

 

具体例として、マンションを所有する遺言者が、「妻にマンションを相続させる」内容を例に、遺言書の文例を記載します。遺言書に区分所有のマンションについて記載する場合、物件の特定のために細かい記載をすることが望まれます。

 

 

遺言書書式例

 

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区分所有マンションを遺言で相続させる際のポイント

区分所有のマンションの場合、「一棟の建物」、「専有部分の建物の表示」、「敷地権の表示」と3つに分けて、ここに記載した項目を登記事項証明書の内容のとおりに記載するのが一般的です。しかし、敷地権が登記されていないマンションや、複数の土地の敷地権が登記されているマンションなども珍しくありません。遺言書を作成する前提として最新の登記事項証明書を取得し、内容を確認することが不可欠です。

遺言書はどの形式であっても、相続登記手続の際に重要な添付書類となるため、誤記は極力避けなければなりません。遺言書に不動産についての記載をする場合は、司法書士に文面のご相談をすることを強くお勧めします。

 

 

 

【コラム執筆者】

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髙橋 朋宏

プロフィール

経堂司法書士事務所代表司法書士。一般社団法人相続総合支援協会理事。不動産と相続に関する分野に専門性を有する。難しいことを分かりやすく説明することを得意とし、ラジオ出演、新聞・雑誌への寄稿、セミナー、講演活動などを行うタレント文化人。

経堂司法書士事務所|世田谷区で30年の実績 (kyodo-office.com)