コラム

マンションを購入する人の平均年齢は?年齢別に購入のメリット・デメリットを解説

1723627656-2A6Ih.png

 

「マンションは何歳で購入すべきなのだろうか」と迷われている方は多いのではないでしょうか。

 

年齢によって収入や貯蓄額、ライフプランは大きく異なるため、それらを踏まえてマンションを購入するタイミングを慎重に判断することが大切です。

 

今回は、マンションを購入する人の平均年齢や平均年収に加え、年齢別のメリット・デメリットを解説します。

 

 

マンション購入に最適な年齢は?平均年齢や平均年収

 

まずは、国土交通省の「令和4年度住宅市場動向調査報告書」をもとに、マンションを購入した人の平均年齢や平均年収をみていきましょう。

 

 

マンション購入者の平均年齢

 

国土交通省の調査によると、マイホームを購入した世帯における世帯主の平均年齢は、以下の通りです。

 

1732948411-BWGOt.png※出典:国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査報告書

 

調査結果をみると、世帯主の平均年齢は、分譲マンションが44.8歳、中古マンションが46.3歳でした。

 

初めてマイホームを購入する一次取得者の平均年齢は、分譲マンション39.9歳、中古マンション43.7歳です。

 

分譲マンションの一次取得者に占める30歳代の割合は45.2%、40歳代は28.1%でした。

 

30歳代と40歳代だけで全体の73.3%を占めています。

 

 

マンション購入者の平均年収

 

続いて、マイホームを購入した世帯の平均年収をみていきましょう。

 

1732948411-FmE4T.png※出典:国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査報告書

 

分譲マンションを購入した世帯の平均年収は960万円であり、注文住宅や分譲戸建住宅、中古住宅などと比較してもっとも高い金額となっています。

 

初めて分譲マンションを購入する一次取得者の平均年収は923万円です。

 

一方、中古マンションを選んだ世帯の平均年収は657万円と、比較的安い傾向にあります。

 

中古マンションの一次取得者の平均年収は609万円であるため、購入費用を抑えたい層が選択していると考えられます。

 

 

年代別のマンション購入のメリットとデメリット

 

マンションを購入するメリットやデメリットは年齢によって異なるため、何歳で購入すべきとは一概にはいえません。

 

ライフステージや資産状況などに応じて、購入のタイミングを慎重に検討することが重要です。

 

ここでは、マンション購入の主なメリットとデメリットを年代別にご紹介します。

 

 

20代でのマンション購入

 

20代でマンションを購入するメリットの1つは、返済期間を長く取りやすいことです。

 

金融機関の多くは、住宅ローンの返済期間を最長35年、完済時の年齢を80歳までとしています。

 

近年は、返済期間が最長40年や50年の住宅ローンを取り扱う金融機関も増えてきましたが、完済時の年齢は基本的に最大80歳です。

 

例えば、25歳で35年の住宅ローンを組んでも、60歳までには完済できる計算です。

 

20代のうちに住宅ローンを組むと、35年を超える返済期間にすることも可能でしょう。

 

返済期間を長くすることで、毎月の支払額を抑えられます。

 

とくに、定年前にローンを完済できれば、老後の経済的な負担も軽減できる可能性があります。

 

一方で、20代は収入や貯蓄が十分でなく、まとまった頭金を準備できずに借入金額が多くなりやすいです。

 

また、マンションの購入後に転職や転勤、結婚、出産などのライフイベントが発生し、住み替えが必要になるケースも想定されます。

 

 

30代でのマンション購入

 

30代は、一般的に20代よりも収入や貯蓄額が増えるため、住宅ローンの審査に通過しやすくなります。

 

頭金を多めに用意できれば、借入額を抑えることも可能でしょう。

 

結婚や出産を経験している方も多くなり、家族構成や今後のライフプランにあわせた間取りや広さ、立地のマンションを選びます。

 

30代で住宅ローンを組むのであれば、30年以上の返済期間に設定しやすいです。

 

ただし、20代よりもさらにライフイベントの発生による生活背景の変化が起こりやすい年代でもあります。

 

転勤や転職の可能性もあるため、住み替えも考慮してマンションを選んだ方が良いかもしれません。

 

小さな子どもがいる場合、教育費や生活費などの支払いと住宅ローンの返済が重なると、家計が苦しくなるかもしれません。

 

そのため、無理のない返済計画を立てたうえでマンションを購入することが大切です。

 

 

40代でのマンション購入

 

40代は、30代よりもさらに収入や貯蓄額が増えていることが多い年代です。

 

勤続年数が長く社内で一定のポジションに就いているのであれば、より有利な条件で住宅ローンを組めるでしょう。

 

金融機関から多くの融資を受けることができ、ある程度まとまった頭金も用意できれば、20代や30代では手の届かなかった価格帯のマンションを購入することも可能です。

 

一方で、子どもがいる場合は子育てにかかる費用も高くなりやすい年代であるため、住宅ローンの返済負担が家計を圧迫しないよう、より慎重に返済計画を立てる必要があります。

 

また、20代や30代と比べて返済期間の長いローンが組みにくくなります。

 

例えば、40歳で返済期間が35年ローンを組むと完済時に75歳となり、老後の生活にまで返済が及んでしまいかねません。

 

 

50代でのマンション購入

 

50代になると、定年退職を迎えたあとの生活や子どもの独立を見据えてマンションを購入する方が増えてきます。

 

老後も暮らしやすいバリアフリー設備が充実したマンションや、世帯の人数が1〜2人向けのコンパクトな間取りのマンションなどが主な選択肢となるでしょう。

 

また、40代までと比べてさらに貯蓄が増えているケースも多く、まとまった頭金を用意して住宅ローンの借入額を少なくできる可能性もあります。

 

ただし、50代から住宅ローンを組むと返済期間が10年や20年など短くなりやすいため、毎月の支払額は高くなりがちです。

 

多くの金融機関は完済時の年齢が80歳までという条件を設けているため、30年超の長期ローンは組みにくいのが実情です。

 

 

60代以上でのマンション購入

 

60代以上でマンションを購入する場合は、足腰が弱っていく中でも無理なく生活ができる物件を選べます。

 

バリアフリーに対応しており、商業施設や医療機関、介護施設などへのアクセスが良いマンションを選ぶことで、快適なセカンドライフを送ることができるでしょう。

 

相続対策としてマンションを購入するケースも多く見られます。

 

相続税を計算する際、不動産は時価よりも低く評価されるためです。

 

現金を不動産に変えて相続をすると相続税の負担を抑える効果が期待できるため、相続対策を目的にマンションを購入する人は少なくありません。

 

一方、老後生活では主な収入源が国からの年金となり世帯収入は基本的に低下するため、住宅ローンを組むのは現実的ではないでしょう。

 

資産を取り崩して現金での購入となるケースが多いため、老後資金が不足することのないように資金計画を立てる必要があります。

 

また、将来的に介護施設などに入居してマンションが空き家となった場合、家族にメンテナンスや売却などの手間が生じる可能性も考慮し、購入すべきか判断するのが望ましいです。

 

 

まとめ

 

  • マンションの一次取得の平均年齢は新築が39.9歳、中古が43.7歳
  • 分譲マンションを購入する世帯の平均年収は923万円、中古マンションは609万円
  • マンションを購入すべき年齢に正解はないため、家族構成や保有資産、ライフステージなどにあわせた選択をすることが大切

 

 

1613137682-8O7Tj.jpg

品木 彰(シナキ アキラ)

プロフィール

保険・不動産・金融ライター。ファイナンシャルプランナー2級技能士。大手生命保険会社や人材会社での勤務を経て2019年1月に独立。年間で700本以上の記事執筆に加えて、不動産を始めとしたさまざまな記事の監修も担当している。

https://daisakukobayashi.com/