コラム
信用できる不動産業者の見極め方 宅建免許番号って何?

宅地建物取引業の免許番号とは
不動産の売買を行うためには宅地建物取引業の免許が必要です。
ひとつの都道府県内にすべての事業所がある場合は、都道府県知事の免許。複数の都道府県に事業所を置いている場合は、国土交通大臣の免許で業務を行うという決まりです。
免許番号は、不動産会社のオフィス、ホームページ、広告などに掲示されていますので探してみてください。免許は5年ごとに更新され、免許番号の前のカッコ内の数字で更新回数がわかります。
更新回数の数字が大きい会社は事業歴が長く、一定の経験があると期待高いノウハウを有するよい会社はたくさんあります。

また都道府県知事による免許から、、他県に事業所を開設すると、その時点で国土交通大臣免許に切り替わり、免許の更新回数は(1)になってしまいます。そのため、今まで積み上げてきた実績が外部からは見えなくなってしますので注意が必要です。
免許の更新回数が多い業者ほど信頼できるという神話は、情報が限られていた時代のこと。インターネットから様々な情報が得られる今は、信用材料の一つとしてとらえるくらいでよいかと思います。
都道府県知事免許かつ、免許番号が浅い不動産業者の中には、事業を開始したばかりで、実力が伴わない不動産業者や、顧客満足よりも自社の売り上げを重視する不動産会社の割合が高い可能性があるため、しっかりとした見極めが必要になります。
【コラム執筆者】

山本 健司
プロフィール
ミライアス株式会社代表取締役。大手不動産会社で全国1位の成績を連続受賞。不動産相談件数16,000件超。著書『初めてでも損をしない 不動産売却のヒケツ(サンルクス出版)』『損しない! モメない! 実家の不動産相続のヒケツ(サンルクス出版)』