在宅ワークの効率アップ!ホームオフィスの作り方

今までの「休息を取る」という自宅空間のまま「仕事」をしようとしても、集中力に欠け、効率が悪くなりがち。作業が思い通りに進まず、生活リズムも乱れ睡眠の質の低下へも繋がる可能性があります。
今回は、「在宅ワーク」と「休息」のオン・オフが切り替えやすいインテリア空間作りのポイントをご紹介します。
1 仕事部屋を作る
理想は仕事部屋・リビングダイニングルーム・寝室を分けて生活することです。
たとえば、オフィスは仕事を進めるにあたり、最適な家具が最適なレイアウトで配置されている空間です。ラグジュアリーホテルは非日常的でリラックスして過ごすための家具がレイアウトされています。
どのように過ごすか目的を明確化させて、その目的に合わせた空間をインテリアで作り上げることで、身体的にも精神的にも快適に過ごしやすくなります。
仕事部屋として1部屋確保することが難しい場合は、リビングなどの一角に仕事スペースとして小さな間仕切りブースを作るアイテムもあります。静かすぎる環境が苦手な方には特におすすめです。

2 ワークスペースとリラックススペースを分ける
同じお部屋にワークスペース、食事・家族団欒スペースや就寝スペースがある場合は、空間の「ゾーニング」といって目的ごとにスペースを分ける家具レイアウトにすることで、生活のオンオフの切り替えがしやすくなります。
特にワンルームや1K住みの場合はゾーニングによる工夫で居心地の良さが大きく変わってきます。
2-① 距離をとるレイアウト
空間に余裕がある場合は、デスクとベッドやソファの距離をとって配置することでゾーニングします。

お部屋の広さが限られている場合の理想のレイアウト例はこちらです。

このちらの場合のレイアウトのポイントは「ワークスペースを独立させる」です。
デスクで集中して作業するためにはソファやベッドスペースとは切り離した環境が望ましいので、デスクへ向かう時にはソファやベッドに背を向けるようなレイアウトにしましょう。
また、図のレイアウト③のようにお部屋の奥へ行くにつれての[オン→オフ]のスペース分けをするレイアウトが最もおすすめです。
2-② 仕切るレイアウト
お部屋の広さが限られている場合でも狭いスペースで使えるのがパーテーションです。
賃貸でも可能な置き型タイプや床と天井で突っ張ることで取り付けるタイプなど、さまざまなデザインのアイテムがあります。床から天井まで一面を覆ってしまうタイプよりは、上部分はに空間ができるものや、隙間が空いているものだと圧迫感を感じられにくいのでおすすめです。
・収納家具
収納棚を配置することで空間をゆるく仕切ります。収納もできてゾーニングもできる一石二鳥のレイアウトです。
大きいサイズの収納棚を配置する場合は、背板のないデザインや、クリア素材のものにすることで、棚の圧迫感は軽減されます。
・インテリアグリーン
観葉植物を配置することでも緩く空間を分けることができます。背の高さだけでなく、丸い葉・尖ったような葉など様々な大きさ・形の植物からチョイスできます。空間をおしゃれに仕切ってくれる、自分好みの植物を選ぶことが可能です。
また、植物は空気清浄効果や癒し効果が期待できます。さらに、近年は観葉植物を取り入れるオフィスも増えてきており、観葉植物に囲まれた空間では作業効率が高くなるという報告もあります。

3 適切な向きと場所にデスクを配置する

いかがでしたでしょうか。
生活スタイルの変化に合わせてインテリア環境を整えることで、より快適に過ごしやすくなります。自分に合った自宅・ホームオフィスをインテリアで作ることで愛着も感じられ、作業の効率アップはもちろん、メリハリのある暮らしを送ることでココロとカラダの健康面の安定も期待できます。
インテリアで空間を整えて、在宅ワークもでき休息も取りやすい、オンオフのある暮らしを楽しみましょう。
【コラム執筆者】

島 ひかる
プロフィール
インテリアコーディネーター、2級建築士、宅地建物取引士。株式会社Praemio代表取締役。その空間で過ごす「人」を中心に発想したデザインで、人の日常の体験や経験を豊かにするインテリアデザインから設計まで幅広く担当。
https://praemio.work